韓国向け越境EC:Shopifyで個人通関番号(PCCC)に対応する方法
Shopifyを利用して韓国向けの越境ECを展開する際、個人通関クリアランスコード(PCCC)への対応は避けて通れません。本記事では、PCCCの概要と、Shopifyを使用している事業者が韓国向け越境ECを始める際の具体的な対応方法をご紹介します。
PCCCとは?
個人通関クリアランスコード(PCCC)は、韓国税関が導入した13桁の個人識別番号です。韓国在住の顧客が海外から商品を購入する際に必要となります。
所在地が韓国国外の場合は、お客様のPCCC番号を配送ラベルに追加する必要があります。配送ラベルにPCCC番号が記載されていないパッケージは、破棄または返品される場合があります。PCCC番号はShopify Shippingで購入した配送ラベルには追加されず、印刷後に物理的なラベルに記載する必要があります。外部サービスの配送業者を通じて配送ラベルを購入する場合は、配送業者に連絡してPCCC番号の追加方法を決めてください。
引用元:https://help.shopify.com/ja/manual/fulfillment/setup/packaging/shipping-labels
Shopifyでの対応方法
実は、Shopifyは既にPCCC対応の機能を提供しています。
韓国のお客様に販売し、韓国国外から商品を配送するマーチャントには、チェックアウトプロセスの決済ページに [追加情報] というラベルのフィールドが用意されています。このフィールドは、オンラインストアのチェックアウトプロセス時に、決済ページにのみ表示されます。Shopify POSやモバイルアプリには表示されません。
Shopifyの管理画面で、韓国向けの配送設定を有効にすると、自動的にPCCC入力フィールドが表示されます。参考サイト(Shopify公式)
実際にチェックアウト画面で配送国を韓国に設定した場合、チェックアウトページに「追加情報」というラベルのフィールドが自動的に表示されていることを実際に確認しています。

P + 12桁の数字入力での必須フィールドになっているので、事前にPCCCの必要性と取得方法について、顧客に対して分かりやすい説明を提供する必要があります。
また、顧客が注文を完了すると、Shopify管理画面の注文詳細ページでPCCC番号を確認することができます。
注意点:配送ラベルの確認
配送ラベルの対応はショップにより分かれてくるため必ず確認しましょう。PCCCが記載されていない配送ラベルの荷物は、破棄または返品される可能性があるという記述がありました。
所在地が韓国国外の場合は、お客様のPCCC番号を配送ラベルに追加する必要があります。配送ラベルにPCCC番号が記載されていないパッケージは、破棄または返品される場合があります。
引用元:https://help.shopify.com/ja/manual/fulfillment/setup/packaging/shipping-labels
また、PCCC番号はShopify Shippingで購入した配送ラベルには追加されず、印刷後に物理的なラベルに記載する必要があるという記述もありました。ECサイトのチェックだけでなく、配送関連も必ずチェックする様にしましょう。
まとめ:Shopifyで韓国向け越境ECを成功させるために
Shopifyで韓国向け越境ECを展開する際、個人通関クリアランスコード(PCCC)への対応は不可欠です。Shopifyの標準機能であるPCCC入力フィールドを有効活用し、お客様にPCCCの取得方法を丁寧に説明することで、スムーズな注文プロセスを実現できます。
特に重要なのは、配送ラベルへのPCCCの記載です。Shopify Shippingを利用する場合は手動で追記し、外部配送業者を利用する場合は事前に対応方法を確認しましょう。
また、多言語・多通貨対応、データ保護、税関規制の定期的な確認など、PCCC以外にも考慮すべき点は多岐にわたります。これらの要素を適切に管理し、韓国市場に最適化されたECサイトを構築することで、競争の激しい越境EC市場で成功を収めることができるでしょう。
韓国市場は大きな可能性を秘めています。PCCC対応を万全にし、顧客満足度の高い越境ECビジネスを展開していきましょう。